HTTPサイトに警告表示へ|Chrome154で完全義務化されるHTTPS対応と対策まとめ

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トラフィックが暗号化されていない「HTTP」サイトには警告

― Chrome154でいよいよ完全義務化へ ―

はじめに

インターネット上の通信を安全に保つため、HTTPS(暗号化通信)の導入はもはや必須の時代になりました。
Google Chromeは、以前からHTTPサイトを段階的に警告対象としてきましたが、2026年10月リリース予定のChrome154で、ついにすべてのHTTPサイトがデフォルトで警告表示
されるようになります。


Chrome68から始まった「HTTP警告」の流れ

2018年に登場したChrome68では、HTTP接続の全ページに対して「保護されていません(Not Secure)」という警告がアドレスバーに表示されるようになりました。
これは、ユーザーがフォームに入力するパスワードや個人情報が盗み見られるリスクを防ぐための措置です。

HTTP接続の何が問題なのか

HTTP通信では、データが暗号化されずにそのまま送信されます。つまり、

  • 通信内容が第三者に盗聴される可能性がある
  • フィッシングや改ざん攻撃のリスクが高い
  • SEO(検索順位)でもマイナス評価を受ける

という問題を抱えています。
一方でHTTPS通信では、SSL/TLS証明書による暗号化が行われ、データの安全性が確保されます。


Chrome154では「HTTP=警告」がデフォルトに

Googleの最新発表によると、**2026年10月にリリース予定の「Chrome154」**からは、HTTPサイトへのアクセス時に明確な警告がデフォルトで表示されるようになります。
この変更は「セキュリティ意識の向上」と「全WebのHTTPS化推進」が目的です。
将来的には、ローカル開発環境(localhost)でのサイトにもHTTPS対応が求められる方向に進んでいます【参考:Helentech・Impress Watch】。


サーバー別:HTTPS(SSL)対応の方法

主要なレンタルサーバーでは、無料SSLをワンクリックで導入可能になっています。
以下に代表的な例を紹介します。

🔹ロリポップ

ロリポップ公式マニュアル
「独自SSL(無料)」の設定が可能。管理画面の「セキュリティ」→「SSL設定」からドメインを選んで簡単に有効化できます。

🔹さくらのレンタルサーバ

無料SSL設定ページ
Let’s Encryptによる無料SSLをサポート。コントロールパネル上で数クリックで設定できます。

🔹エックスサーバー

無料SSL設定

Xserverも「無料独自SSL」に対応。管理パネルの「SSL設定」からドメインを選択してすぐに反映可能。更新も自動で行われます。

🔹シンサーバー/XFREE

無料SSL設定手順
無料SSLをワンクリックで導入でき、反映まで数時間程度。常時SSL化も簡単に行えます。

各サーバーのSSL対応と料金まとめ

サーバー     無料SSL 対応有料SSL(最安ライセンス年額)補足ポイント
ロリポップ!あり:全プランで「独自SSL(無料/Let’s Encrypt)」が利用可能。「独自SSL(PRO)」として、月額2,420円/年24,200円~など。無料版でも暗号化通信を実現。企業向けの信頼性を重視するなら有料版検討。
さくらのレンタルサーバあり:全プランで「無料SSL(Let’s Encrypt)」が標準搭載。有償SSL:年間990円~などスタートラインあり。無料SSLが手軽に使える点が魅力。中〜小規模サイトに十分な選択肢。
エックスサーバーあり:無料独自SSL(Let’s Encrypt)「無料・無制限」利用可能。有償SSL:ドメイン認証SSL880円/年~、上位モデル15,400円/年~など。個人サイトなら無料SSLで十分。企業・ECなら有料版で「サイトシール」など価値アップ。
シン・レンタルサーバーあり:無料独自SSL(Let’s Encrypt)無償提供。有料SSL:例えば「クラウドSSL」年額880円~、「スピード認証SSL」年額15,400円~など。無料SSL+低価格有料SSLの両方提供。個人ブログから企業サイトまで幅広く対応可能。

今後の動向:ローカル環境もHTTPS化へ

Googleは、開発者向けにもローカルホストでのHTTPS化を推奨しています。
将来的には、開発中のWebアプリや検証サイトも自己署名証明書を用いてHTTPS通信を行う流れが加速するでしょう。

これは単なるセキュリティ向上だけでなく、

  • Web APIの利用制限(例:位置情報・通知など)
  • ブラウザ標準機能のセキュリティ要件

に関係するため、開発者にも避けて通れない課題となります。


🔒 無料SSLでも「警告回避」は十分。今後は“必須対応”の時代へ

Google Chrome154以降のHTTPサイトへの警告強化は、単なるセキュリティ推奨ではなく「事実上の義務化」へと進んでいます。
これにより、無料SSL(Let’s Encryptなど)でも十分に暗号化通信(HTTPS)を実現し、警告回避の目的は果たせるようになっています。

Let’s Encryptをはじめとする無料SSLは、

  • サイト閲覧時の「保護されていません」警告を防止
  • 通信の盗聴・改ざんを防ぐ
  • SEO(検索評価)面でも有利

という効果があり、個人サイトや中小規模のWebサイトには最適な選択肢です。

一方で、企業サイトやECサイトでは、有料SSLによる「企業認証」や「サイトシール」表示によって、ユーザーからの信頼性をさらに高めることも可能です。


🚀 これからのWeb運営者に求められる姿勢

もはや「HTTPのままでも問題ない」という時代は終わりました。
無料でも導入できるHTTPS化は、今後すべてのWeb運営者にとって必須の基盤です。
Googleや各ブラウザベンダーが進めるこの流れを理解し、早めに対応しておくことで、ユーザーの安心と信頼を守ることができます。

「SSLは難しい」「コストがかかる」と感じていた時代は過去のもの。
今こそ、無料SSLで安全・快適なWeb環境を整えるタイミングです。